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見残しの塔 周防国五重塔縁起

10年も前に読んだ小説を読み返す。
89歳で作家デビューし、出版までに19年の歳月を費やした長編作品が
見残しの塔 〜周防国五重塔縁起〜。
室町時代の山口を舞台にした、
瑠璃光寺五重塔建造に至る宮大工の技術への執念と浪漫を描いた作品です。
物づくりに共通する直向きさを感じる…。
氏の作品の丁寧な言葉使いや礼儀正しさといった上品さも魅力かもしれない。
壮大なスケールを感じるこのような作品は面白い!
久木綾子 著